太陽フレアという言葉は聞くけれど、
実際に生活のどこに影響するのかは分かりにくいですよね。
オーロラのニュースと一緒に流れてくると、少し不安にもなります。
結論から言うと、
太陽フレアで影響を受けやすいのは、短波通信・GPSなどの測位・人工衛星です。
普段使っている携帯電話やインターネットへの影響は、小さいとされています。
この記事では、2026年1月19日に発生したX1.9規模のフレアを例に、
どんな影響が出るのかと、家庭でできる備えを整理します。
この記事で分かること
- 2026年1月19日の太陽フレア(X1.9)で、NICTが注意喚起した内容
- 短波通信・測位・衛星に出る影響と、携帯・ネットへの影響が小さい理由
- 2024年5月の太陽嵐で実際に起きたこと
- 超巨大な「スーパーフレア」がどのくらいの頻度で起こりうるとされているか
- 家庭でできる備えと、宇宙天気予報の見方
2026年1月19日にX1.9の太陽フレアが発生
黒点領域14341で発生したフレア
2026年1月19日の午前3時09分(日本時間)に、
大規模な太陽フレアが発生しました。
規模は「X1.9」で、黒点領域14341で起きたと伝えられています。
このフレアは、コロナ質量放出という太陽の物質の放出も伴いました。
高エネルギー粒子が地球に向かい、
1月20日までには地磁気嵐が観測されています。
発生日時:2026年1月19日 午前3時09分(日本時間)
規模:X1.9
場所:黒点領域14341
影響:地磁気嵐が1月20日までに観測
NICTが示した影響の見通し
情報通信研究機構(NICT)は、注意喚起を出しました。
挙げられた影響は、次の3つです。
- 衛星を使った測位の誤差が大きくなり、測定の精度が下がる可能性
- 航空機・船舶・アマチュア無線が使う短波通信に障害が出る可能性
- 人工衛星の運用に制約が出る可能性
影響が出やすいのは、高緯度の地域や、宇宙・高高度を使うシステムだとされています。
地上の携帯電話やインターネットへの影響は、ほとんどないとみられています。
オーロラが見える可能性
太陽活動が強いときは、オーロラが普段より低い緯度まで広がることがあります。
日本でも、北日本で見られる可能性が指摘されました。
オーロラは、地磁気嵐が起きているサインのひとつです。
見られるかどうかは、天候や月明かりにも左右されます。
実際に見えるかどうかは、当日の観測情報で確認する必要があります。
2024年5月の太陽嵐で実際に起きたこと
20年ぶりの規模のフレアと最高レベルの磁気嵐
2024年5月10日には、約20年ぶりの規模とされる太陽フレアが発生しました。
影響は5月10日から12日にかけて続きました。
この磁気嵐は、2003年10月以来となる最高レベルの「G5」に分類されました。
過去の記録と比べても、かなり強い現象だったことが分かります。
衛星やGPSに出た影響
このとき、短波通信がアジア全域、東ヨーロッパ、東アフリカで途絶えました。
GPS衛星にも障害が出て、ブロードバンド衛星も影響を受けています。
意外なところでは、農業機械にも影響が出ました。
米国サウスダコタ州では、トラクターのGPSの精度が大きく下がり、
自動操縦(オートステア)が使えなくなったと報じられています。
農業機械大手のジョン・ディアは、警告を出しました。
電力網に異常が出たことや、軌道上の衛星の大気抵抗が増えたことも伝えられています。
2022年2月の衛星喪失
2022年2月には、地磁気嵐で大気が温まり、高度の低い場所の大気の密度が上がりました。
その結果、衛星にかかる抵抗が増えて、SpaceXのStarlink衛星が数十機失われたと報じられています。
フレアの影響は、地上だけでなく、宇宙にある設備にも及びます。
報道によって、失われた衛星の数は38機・40機などと表記が異なります。ここでは正確な数を断定せず、数十機規模としています。
太陽フレアそのものは防げませんが、停電や通信の不調に備えて、スマホを充電できる手段を持っておくと安心です。
モバイルバッテリーは、災害時にも役立つ基本の備えです。
普段から充電しておく習慣をつけておきましょう。
\ 外出先の電池切れ対策に /
スーパーフレアとは?文明への影響と発生頻度
太陽の100倍規模のスーパーフレア
恒星の中には、太陽の100倍、1000倍という規模の巨大なフレアを起こすものが観測されています。
これが「スーパーフレア」です。
こうした現象は、太陽でも起こりうると天文学者に指摘されています。
約100年に1回とする研究
マックス・プランク研究所が率いる国際研究チームは、
NASAのケプラー宇宙望遠鏡が2009年から2013年の間に集めたデータを分析しました。
対象は、太陽に似た星56,450個です。
この分析から、太陽型の星がスーパーフレアを起こす頻度が計算されました。
ギズモード・ジャパンの記事のタイトルでは、約100年ごとと紹介されています。
あくまで推定であり、太陽で次にいつ起こるかを予測するものではありません。
もし直撃したら何が止まるのか
スーパーフレア級の現象が地球を直撃すると、
衛星が落ち、通信が途絶え、電気系統が使えなくなるおそれがあるとされています。
文明が一時的に18世紀レベルまで後退するとも言われています。
ただし、これは最悪の場合を想定した話です。
今回のX1.9のような通常のフレアと、混同しないようにしましょう。
現在の日本で起きているフレアで、そのような事態になるという情報は確認できませんでした。
大規模な停電や通信の障害が起きたときは、電源が使えなくても情報を得られる手段が助けになります。
手回し充電ができるラジオは、停電時に天気や災害情報を聞くのに便利で、スマホの充電に使えるタイプもあります。
\ 停電時の情報源を確保 /
家庭でできる備えと、宇宙天気予報の見方
NICTの宇宙天気予報を見る
NICTは、毎日「宇宙天気予報」を発表しています。
太陽フレア、プロトン現象、太陽風などの活動レベルが、
「非常に活発」「活発」「やや活発」「静穏」の4段階で示されます。
この情報を見ておくと、太陽の活動が強まっているかどうかが分かります。
リスクを小さく抑えるには、まず現在の状況を知ることが第一歩です。
家庭でできる備え
太陽フレアは、日常生活への影響が小さいことがほとんどです。
とはいえ、停電や通信の不調への備えは、地震や台風にも共通して役立ちます。
- スマホとモバイルバッテリーを普段から充電しておく
- 電池式や手回し式のラジオを用意しておく
- 紙の地図や、家族との連絡方法を決めておく
- 現金を少し手元に置いておく
防災用品をまとめておく
防災用品は、バラバラに置くと、いざというときに探すのが大変です。
1つのバッグや箱にまとめて、玄関や寝室の近くに置いておくと安心です。
中身は、半年に1回くらい見直すのがおすすめです。
何から揃えればいいか迷う方には、必要なものが最初から入った防災セットが便利です。
家族の人数に合わせて選べて、あとから足りないものを追加していけます。
\ 備えの第一歩に /
太陽フレアについてのQ&A
まとめ
2026年1月19日には、X1.9規模の太陽フレアが発生しました。
NICTは、測位の誤差、短波通信の障害、衛星運用への影響を注意喚起しています。
携帯電話やインターネットなど、地上の通信への影響は小さいとされています。
2024年5月には、約20年ぶりの規模の太陽嵐で、GPSや短波通信に影響が出ました。
超巨大なスーパーフレアは、頻度が低いものの、起こりうると指摘されています。
過度に怖がる必要はありませんが、モバイルバッテリーやラジオなどの備えは、他の災害にも役立ちます。
NICTの宇宙天気予報も、ときどきのぞいてみてくださいね。
